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2011年7月21日木曜日

クラス替えしたのにいじめっこがついてきたような話

何とか逃げ切ったと思った先に、その逃げた対象がデーンと構えていることがあります。

高校時代、数学が嫌いで嫌いでやっと大人になって全てを忘れたら、15年もたって留学先で高度な数学的な解析(しかも日本語の参考文献などなし)をやるはめになりました。

そういえば、大学時代も「心電図とか心臓の働き」「体液の組成(電解質がどうこう)」「呼吸の生理学」「薬理学」が苦手で、テストを通す勉強だけして、後は逃げ続けていたはずなのに、いざ卒業してみればそれらややこしい分野の塊ともいえる麻酔科学に入門してしまっています。
今アメリカで研究しているのは、薬物動態という数学と薬理学がくっついた、私にとっては救いようのない内容です。

だからこそ、逃げずに立ち向かうべきである…という話にはなりません。
これからも、苦手なものからは全精力を傾けて逃げ続けようと思います。
その先でまたそれに遭遇するなら、それは過失でしょう。


でも、ときに「昔もっとやりたかったけど断念したこと」に助けられます。

数学は苦手でしたが、小さなころ玩具のようなパソコンでプログラミングをしていました。
そのため、細かいことは忘れてしまっていても、コンピューターを動かすための基本的な考え方がいくらか身について残っていたようで、それが今やっている研究の多くを支えています。
C++、エクセルマクロ、そして統計用にRといった言語を使っていますが、25年前のBASICとそんなに変わらないのに逆に驚いています。

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