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2020年7月15日水曜日

年長者とであう話

ちょっと前に雑誌で連載していたお話を、単行本にしてもらいました。
これに関する仕事をやっている間は、自身のキャリアのこともあって多分人生で一番忙しくて、初めての実名の本なのに…もっと時間をかけられたら…自分で100点をつけられたら…と思いながら、でした。

思い出す話があります。

若いころ、ある大ベテランの作家(80代!)さんが医療小説を書くのにあたって、大々的にお手伝いをさせていただける幸運に恵まれました。
身の程知らずの物言いもいっぱいあったなあ~と恥ずかしく思うのです。
でも、先生は、私を穏やかに受け入れて下さり、そして、出版社の社長など、たくさんの人やこれからのお仕事を可能性を紹介してくれようとしました。
でも、私は当時「学位論文---医者が、大学病院でキャリアを積むには必須で、研究合わせて数年かけて書くもの)」なるもので、忙しかった(これは本当に頑張ってやってよかったです)。
もちろん、そのご年齢で精力的に活動されている先生のお顔を前に「時間がない」という言葉だけは、口にできませんでした。

でも、なんと言ったか思い出せないのです。
多分前向きな言葉を選んだと思います。
それでも、一瞬だけ見えた少し残念そうな先生の表情が、強く残っています。

コロナじ〇つ

まず、この話を書くにあたり、「私自身が経験したことや、私の住む県の話を元にしているのではない」のを前置きとさせていただきます。
コロナ患者は、その疾患の治療は最重要だが、その後のじ〇つ防止の手配を行った方がよさそうです。
医療従事者として、「必死に救った患者が、クソ田舎の周囲からの圧力でいのちを縮めてしまいました」ようなストーリーは、二重三重に報われないように思います。がんばって行っている「地域医療」の対象者が、耳を疑う形で加害者にもなっているのを知ると、ただただ残念です。
これからも、そんなことが起きてしまうのはなないかと危惧しています。

敏感すぎる話

立場の弱い人が必要以上に叱られている場にいると、自身も勝手に傷つくタイプの人だと自覚しています。

多分、それを最初に自覚したのは小学生の頃です。歯科医院で私のケアをしていた衛生士さんが、Drにむっちゃ怒られてました。なんか印象を取るためのペーストみたいなやつの管理が悪くてやり直しになったようだった。いまにしてみれば「大事なことなんだろうけど、私の前でそれでは、彼女の立場がないだろう」と言葉にできるのですが、そういう感情を強くもったのを覚えています。

コンビニで、20年前からここでやっているおっさんのオーナーが、たぶん本部から来た若造になんか言われています。「客に聞こえるように指導する」のもマニュアルにかいてあるのかはしりませぬ。 ただ、おっさんには悪いが、この緑色のコンビニはしばらく行かない。なんか傷つく。