このブログを検索

2011年8月20日土曜日

麻酔科専門医試験攻略法~補足:重箱の隅の知識への対応~

これを読むような人は、おそらく世間の平均より「試験慣れ」しているでしょうから、釈迦に説法かもしれませんが・・・。

あまりに「重箱の隅」的な知識が選択肢に紛れ込んでいることがあります。
それをテキストで調べてみると、分厚い本のある表のすみっこにちょっと載っているだけだったり。
絶望しますね。ってことは、この知識と同水準にある情報・・・この表全部を覚えなければいかんのか、と。

この「過去問に出現した情報と”同水準”の情報を盛り込む」原則に従ったのか、某YN(医師国家試験を経験したかたなら分かりますね)がどんどん分厚くなっていったのを体験した方もいらっしゃるでしょう。

さて、ここですべきことは絶望ではありません。

本当に、その選択肢が「正解の組み合わせ」の選択に寄与しているかを、冷静に見てください。
それを知らなくても、他の選択肢が標準的な内容であるため、「正解の組み合わせ」にたどりつくのではないのですか?
では、何のためにこんな選択肢が混じっているのか。
「本来は知っているべきメジャーな知識を知らなくて間違ってしまうところだが、もしこのマイナー知識を知っていれば組み合わせからリカバリーできる」という意味合いで紛れ込ませてあるのかも・・・という視点で見てみましょう。

ここで出題者の気持ちになってみましょう。
出題しているのは、受験者様の周囲にごろごろいるような経験ある麻酔科医たちで、それがほんとに大事な知識かどうか、あくまで試験用の呪文か、など分かっている人たちです・・・と信じましょう(それが無理な環境なら、「この上司たちが昔こんな細かいことを覚えていたはずがない!それでも専門医だの指導医だの名乗ってるんだ。つまり、大丈夫なはずだ!」でも構いませんが)。

ぱっと見、知らないような情報が紛れ込んでいる場合、何らかの意図があると踏んでみましょう。

これは試験のテクニックと言うより、情報・知識には階層と優先順がある・・・ということの再確認にすぎません。「1対1対応」の勉強を数日続けると忘れてしまうことかもしれないので、念の為。

現実的には、「テキスト内の扱いが小さいか載っていない、かつ臨床や抄読会でも耳にしない情報は、それそのものは時間があれば覚えるけど、周辺事項まで追わない」ってことですかね。

繰り返しますが、私は試験委員でも何でもありません。


0 件のコメント:

コメントを投稿