このブログを検索

2011年8月19日金曜日

にせ医者

被災地で活動をしていた・・・という日本のニュースを見ました。
確かに雇用ではないので、身元確認があやしくなるかもですね。
(といっても、1年ほど前には近くの岩手でも偽循環器内科医事件があったような)

ちなみに、医師の資格を示すものは医師免許証という大きな賞状のようなものしかないです。
しかし、厚生労働省の作ったHPがありまして、確認したい医師の名前を入力すると、医籍登録年(通常、医師国家試験に受かった年)とともに表示されます。

普通、よっぽどのことでなければ医者同士が小一時間喋れば疑いはかなり濃厚になるんですけどね。同じ科の医者であれば10分、こちらが「最初から疑ってかかってカマをかける」場合は数分かもしれません。
詐欺師がどんなに勉強して、ネット掲示板で医者スラングを覚えても、多分無理です。バレます。

ただ、医大は出たけど試験は受からないまま研修医の真似ごとに入れさせてもらった時期がある(最終的に医師免許は持ってない)、あるいは痴漢でもして失った・・・類の「にせ医者」は見抜けないかもしれません。さらにそういう人が、実在する医師と「すり替わった」場合は確認が大変かも。
まあ、ちょっと調査すればわかることですし、患者に害を与えてしまったら元も子もないし、医者のふりをするのは犯罪としてはrisk-benefit performanceが悪い気がしますが。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もう8年ほど前の話になりますが、同じ大学の7学年上のOBで首都圏の大学病院勤務と名乗る医者から職場に電話がきました。
出るなり、
「オマエ、何のつもりだ! 俺はOB事務局の連絡員をやってるんだが、オマエが案内状に返事よこさないから大変なことになってんだ。分かってんのか!俺は△医大救急科の○○だ!」
もう分かりましたね。名簿業者の類です。きっと私の同級生の連絡先でも聞きだしたいのでしょう。それが将来医者へのヘンなダイレクトメールや投資詐欺の持ちかけに用いられるわけです。

普段であれば「あー、そのリストの下の先生にかけてください。お疲れ様です」とかあしらうところですが、「7学年上」などとちょうど私が知らないであろう人物を騙っているいることや、具体的な職場名(普通は”○○大の佐藤です”とか言う)から、きっとその先生は実在するんだろうな、と思いました。二重に迷惑をかけていることになるので、ちょっと腹が立ち相手することにしました。

「あ、○○先生、お変わりないですね!卒業以来ですね・・・いやびっくりです」
「!!!・・・な、なんや・・・いいから、まず今のお前の住所を教えて(この手の業者は関西人だったり妙な日本語だったりする)」
「いえね、私今かなりどきどきしているんです正直。何の間違いか、先生は先週お亡くなりになったと聞いておりましたから」

ガチャ

アドリブではなかなか上手くおちょくれないものですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちなみに、病院の事務が勤務する医者の住所を業者に持ち込んだようだ・・・なんてこともあったりなかったり。確認は簡単です。最初に職場に教える住所に「そうと分かる仕掛け」をすればいいんですから。あ、雪国医科大病院ではないところでですよ。




0 件のコメント:

コメントを投稿