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2011年6月11日土曜日

○ンタマの危機

 医療のことは書かないといいつつ、今回は患者側なので。
 朝、使い捨てのソフトコンタクトを装着したところ、何か違和感があったので一度外してつけなおそうとしたら、なんとレンズが3:7ぐらいの割合で裂けてしまい、3のほうだけがでてきました。
 あわてて残りを探し、しばらく頑張ったのですがどこにも見当たりません。「何かの拍子に落ちたかもしれない」「基本的に異物だから、目の上にあればじきにでてくるだろう」と自分に言い聞かせ、多少のごろごろ感はありましたが仕事を始めました。
 しかし、夜になるにつれ、結膜は赤くなるは目やにがどんどん出てくるわ、やっぱりレンズの一部が目の中に残っているのでは…と思い始めました。一応医者なので、「目の真裏に入っちゃって取れなくなったらどうしよう」とは思いませんが、ここは悩みどころです。病院に行くかどうか。
 というのも、以前ある日本人に付き添って近所のERに行ったことがあるのですが、「比較的初診の救急医が粘り、専門医を呼ばない」傾向にあるのを感じたからです。患者にしてみれば病院の印象なんて、こんな一回のことで決まってしまうものなのかもしれません。
 ともあれ、初診医が眼科医でなくて、もし見つけられなければ、“もう目の中にはないのかもしれない”可能性に縋りたくなることでしょう。「きっと気付かないうちに落ちちゃったのかもしれませんね。目薬を出しときます。もし心配でしたらそのうち専門医の予約をとりましょう」という話になりそうです。つまり、仮にレンズが残存していて、かつ見つけてもらえなければ、いたずらに異物を残し悪化させる原因となります。
 次の日は朝4時半起きで、飛行機に乗らなければいけません。これで朝症状が進んでいた場合、そのままアウェーに赴く自信がありません。腹を据えてERへ行くか逡巡していたのですが、実は眼科医の留学生が近所に住んでいるのを思い出しました。早速電話して事情を話すと、とりあえず診てくれるとのことです。
 結果的に、その先生の徒手技術と非常用の懐中電灯だけで、上眼瞼の奥深くに7割のコンタクトが残っていたのがわかり、何とか取り出してもらうことができました。Dr.にこんなに心から感謝したのは生まれて初めてかもしれません。私も、自分の持ち技がこんな感じで役に立つことがあるかなーと考えてみましたが、麻酔科のため、どうも救急車を呼ぶのが先決のシビアな状況しか思いつきませんでした。
 気になることに、同じロットNo.の新しいレンズを開けてみたら、最初から小さな亀裂が入っていました。これが原因かもしれないので、日本の処方してくれたクリニックに電話してみました。訳を話すと、ものすごく丁寧に担当者に代わり「ななな何か必要なことは、ごございませんか」状態になってしまいました。いや、私はクレーマーじゃなくて、ただメーカーに伝えて欲しいだけなんですよ…。

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