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2011年9月25日日曜日

物品購入

日本でもそうですが、研究につかう本当にさもないものでも、予算を使って買おうとするととんでもない時間がかかります。

そして、こちらは事務手続きが日本よりずっとおそい米国なので、実態は推して知るべしです。「物品の申請手続きが遅くて実験が始められない」というのが普通の会話です。

問題は、「その物品が本当に実験に使えるかどうか分からないけど、試してみるうえで必要」な場合です。1個買っては試し、、、などとやっている時間は帰国時期が決まっている日本人留学生にはありません(不思議なことに米国の研究者にはあります)。

実例をあげますと、実験で使っているソフトウェアが何十年もまえのもので、ぎりぎり互換性が残っている32bit-Win7で何とか動かしているのですが、ソフトから周辺機器を操作するともなると大変です。USBを昔の規格のコネクタに変換してつないで、それを動かすためのドライバソフトを試したりするのですが、星の数ほどあるケーブルやドライバのどれが「当たり(互換性があって使える)」か分からないのです。おまけに、全く同じPC複数にインストールする必要があるのですが、不思議なことにあるマシンではOKで別のでは動かなかったりします。ディープなエンジニアのためのサイトをみながらこういう作業をしていると、だんだん医者じゃなくなっていく自分が気持ちよく思えてきます。

さて、1ヶ月待ってやっと届いたケーブル、ソフトウェアのセットがダメでした。
こんなこともあろうかと、自腹で(数千円)買っておいた別のものが当たりでした。
これが複数欲しいのですが、人を介して購入手続きを待つ暇なんぞないので、それをまた自腹でAmazonから複数買ってしまいます。

買える時間なんて買ってしまえばいいんです。

しかし、この「急ぐので自腹ですますクセ」が将来裏目に出そうな気がします。
悪く言えば公私混同しているわけで、のちに自腹分を予算から補完するのなんかを繰り返しているうちに、「予算の流用」を疑われそうです。

実際、こういうトラブルに巻き込まれる人って、最初は単に「急いでいた」だけだったんじゃないか?とか想像したりします。

ま、私は将来日本で自分の予算をコントロールできるほどの立場にはならないでしょうから、いいんですけど。

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