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2011年12月18日日曜日

英語力って何でしょう?

首都圏で研修があったので行ってきました。
電車の中づりや宣伝をみると、相変わらずの「英語力を鍛える」学校や書籍の宣伝ばかりです。
その売り文句いわく、「もしも将来、外人が上司になったときのために・・・」「いつか・・・必要になった時のために・・・」みたいな感じです。

個人的には、そんな不確定な理由で学習のモチベーションが保てるような大人がいるんだろうか、と思ってしまいます。

私は2年の留学中、当然ですが指導教授とは英語でやりとりしていました。しかし論文を読むにも、やはりいまだ辞書は必要です。英語で論文を書くには書くのですが、校正に出すとほとんど別物になって戻ってきます。学会発表では、暗記したことしか話せません。
英語の勉強だけに取れる時間もなく、必要なことは、「その日の朝に」覚えるしかありません。

このレベルでも、定点観測のためにTOEICを受けてみると、少なくとも日本でTOEIC攻略法を売っている人たちが誇っているのに近い点数になってしまいます。

それでも、街でレストランの店員と上手く話すのは無理ですし、アメリカ人同士の会話は半分ぐらいしかわかりません。テレビで言っていることを聞きとるのは困難ですし、電話は以前に書いたとおりです。

留学して、範囲の限定された仕事をして、無事に帰ってくるのがゴールとすれば、私の英語力は多少あるようです。
でも、何かとっさのとき・・・例えば、職場に突然知らない外人が現れたとして、「みんなの前でかっこよく会話して何かを処理する」のは困難です。

英語で何をしたいのかを明確にしないと、後者のような「英語ができることをアピールするため」だけの学習になってしまいそうな。
その道はとても険しい気がします。
まあ、そういう手の届かないゴールを示すのがビジネスというものなのでしょうか。





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