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2011年10月3日月曜日

日本が潰れる方法

日本で働いていたころは、不況など問題はあるが将来的に日本は良くなっていくんだろう、と漠然と思っていました。
でも、最近は日本が近いうちに滅びそうな気がします。
最初は失政や震災、災害のせいだと思っていましたが、実は違う理由によるものだと気づきました。

留学中だからです。

別に、外の世界にいるからこそ客観的に日本のことが分かる…などと述べる気はありません。

単に、日本の病院で働いていたときより、(ネットの)ニュースを目にしている時間の絶対量が多いからです。研究中の立場ですと、いつも目の前にパソコンがあるわけですが、一息つくときどんな画面に切り替えるかというと、まあ無難なところでニュースですね。
そしてそのニュース内容がネガティブなものばかりだからです。

つまり、ただの刷り込み効果です。

たぶん日本中の職場でも似たことがおきてるんだろうな、と想像します。15年前、職場で一日中読み終わった新聞を読み返している人は、それほどいなかったでしょう(ま、いたかもしれませんが)。しかし、ネットのニュースは常時更新されるわけで、休憩のたびごとに(全部は更新されていない)そのほとんどが悪いニュースであるヘッドラインを見るわけです。

繰り返し似たような情報を与え続けることは、洗脳の基本です。国にしろ何にしろ、所属する集団の将来が疑わしくなれば、通常そこにいる人の士気は低下します。最終的に、それでも支えようとする人と、逃げようあるいは便乗していい加減なことをしようとする人の割合は、いわゆるニッパチの法則より、たぶん20%対80%ぐらいになるでしょう。

もちろん、マイナス面を言い立てて渋い顔をしているのがインテリっぽく思われるお国柄ですし、視聴者が潜在的に誰かの悪口を求めているのかも知れませんので、仕方ない面もあるでしょう。

しかし、メディアがその客に対して何らかの責任を感じているならば、上記の理由より、いいニュースを探してその比を多少上げる努力をしてもよいでしょう。
きっと、観ている人を本当に元気付けるニュースを見つけるのは、悪いニュースをみつけてあげつらう以上に労力を必要とするのでしょうね。
少なくとも私は、「幼稚園児が芋ほりしました」みたいなニュースでは元気になれません。

もちろん、そのメディアが日本を滅ぼしたいのであれば、とても効果がでているかもしれません。

私も資産の基軸通貨を変更し、投資先も見直し、語学力に磨きをかけ、来るべき時に備えます…その資産と投資先、あと語学力がもしあれば、の話ですが。


追加
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2416395/3115833
ルーマニアでは明るい:暗いニュース比を1:1にしようとした法案(!)が否決されたそうです。私の考えは東欧っぽかったのですね。

ともあれ、報道の自由は大事ですが、報道に影響されない自由については、自己責任のようです。

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