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2020年7月15日水曜日

年長者とであう話

ちょっと前に雑誌で連載していたお話を、単行本にしてもらいました。
これに関する仕事をやっている間は、自身のキャリアのこともあって多分人生で一番忙しくて、初めての実名の本なのに…もっと時間をかけられたら…自分で100点をつけられたら…と思いながら、でした。

思い出す話があります。

若いころ、ある大ベテランの作家(80代!)さんが医療小説を書くのにあたって、大々的にお手伝いをさせていただける幸運に恵まれました。
身の程知らずの物言いもいっぱいあったなあ~と恥ずかしく思うのです。
でも、先生は、私を穏やかに受け入れて下さり、そして、出版社の社長など、たくさんの人やこれからのお仕事を可能性を紹介してくれようとしました。
でも、私は当時「学位論文---医者が、大学病院でキャリアを積むには必須で、研究合わせて数年かけて書くもの)」なるもので、忙しかった(これは本当に頑張ってやってよかったです)。
もちろん、そのご年齢で精力的に活動されている先生のお顔を前に「時間がない」という言葉だけは、口にできませんでした。

でも、なんと言ったか思い出せないのです。
多分前向きな言葉を選んだと思います。
それでも、一瞬だけ見えた少し残念そうな先生の表情が、強く残っています。

2 件のコメント:

  1. 遅ればせながら、出版おめでとうございます!実名での出版、喜びもひとしおのことと思います。実名でもますい先生でも、ご活躍お祈りしています。

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  2. リサラーメンさま。ありがとうございます!

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